先週は13日(火)CPI発表後のダウ1000ドル以上の下落が、一番大きなニュースだなぁと思ったのですが、16日(金)に起きたSNSで話題の「ダブル・スコープ」がストップ安(2479円 -500円(-16.8%))をつけるいわゆる《ダブスコショック》が起き、Twitterなどでは、信用買いで入っていた人たちの追証のことが話題になり、こちらもかなりのインパクトのあるニュースとなりました。
そして、3連休明けの20日(火)も終日の特売り気配で寄り付かず2日連続のストップ安(1979円 -500円(-20.17%))となりました。
明日21日はどういった動きになるか引き続き注目されます。
週末のツイートの中には「ダブルスコープ持ってなくてよかった」「ダブスコ持ってないから問題ない」「ダブスコ持ってないから、株価見とくだけ」といった『私には関係ない』といったツイートも多く見られました。
しかし、本当にそうでしょうか?
ダブスコを触っていなければ、全く影響がないのでしょうか?
確かにダブルスコープ株を保有していないため、直接的には影響はありません。
しかし、間接的には影響が出てくるのではないかと考えています。
現物取引の損失であれば、損切りをするか、最悪塩漬け覚悟でホールドすれば含み損の発生で、そこまで影響はないと思います。
しかし、ダブルスコープは、ここ最近SNSなどで話題の銘柄で、金曜日のダブルスコープの売買代金は東証第1位で、信用買い残もかなりあった状態でからの2連続ストップ安になったことで、多く追証の発生が生じることが予想されます。
追証を解消には、不足分を現金で入金すればいいのですが、信用残の大きさを見ると不足分を入金することができない方も多いのではないでしょうか?
もし、追証解消ができなければ、強制決済が行われることとなります。それでも損失が出る場合は保有している株なども強制決済されます。
つまり、追証が払えない場合は、ダブルスコープだけでなく保有している他の株も強制的に売らなければなりません。
そうです、他の株が強制的に売られる(売り圧力が強くなる)ことで、他の銘柄の株価を押し下げる働きとなります。
最近売買代金上位に入ることの多いダブスコの信用残の多さを考えると、日本株全体に及ぼす影響は少なくないと思います。少なくとも上値を重くする要因となりそうです。
それに加え、個人投資家心理の冷え込みも懸念されます。
特に、新興市場の銘柄などはその影響を受けるのではないかと思います。
つまり、日本株を保有している人であれば、少なからず影響を受けるといえます(あくまで、短期的な話しあって長期的には影響はないと考えますが)。
この影響でどこまで下がるかはわかりませんが、ジワリジワリときいてくるのではないかと思います。
下値で買いたいという人にとっては、逆にチャンス到来ではないかと思います。
「ダブスコはもっていないから好きにしてくれ」というのではなく、こういったニュースがあるときは、ダブルスコープの株価を興味本位で覗きにいくだけでなく、自分の保有している株にも少しは影響するかもという視点で、今後の動きを注目してみてください。
最後に、「現物で損失を出した、、、」「信用買いの追証が発生してしまう、、、」といったツイートに対して、「こんな博打株に手を出すからだ」「信用取引なんかするからだ」「自業自得だろ」「やめとけって言ってたよな、ほら言わんこっちゃない、いい気味だ」などといったいわゆる死体蹴りツイートも多く見られました。
今回ダブルスコープに買いで入って損失を出してしまった人の中には、まだ伸びると思い勝負に出た方や、流行に乗って安易に手を出してしまった方や、打診で成功したので信用枠まで使って取引していた方や、テンバーガー目指してガチホするつもりで買った方などいろいろだと思いますが、購入した理由や目的は様々だと思いますが、今回は結果として損失を出した方が多くいました。
今回はダブルストップ安をつけているので、大きな損失を出した方が多くいます。
大きな損失を出しただけでもメンタル的に落ち込む状態なのに、さらに追い打ちをかけるツイートされる方の心境が理解できません。
いくら利益を出しているトレーダーであったも人間としてはとても尊敬できるかたではないと思いました。
優しい言葉をかけてあげてほしいとまでは言いませんが、せめて死体蹴り発言をせずに黙って見守ってあげてほしいと切に思います。
ダブスコショック!!

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