続)ダブスコショック!!

投資

ダブルスコープ(6619)



本日も特売り張りつきの3日連続ストップ安となりました。



16日(金)ストップ安(2479円 -500円(-16.8%))



20日(火)ストップ安(1979円 -500円(-20.17%))



21日(水)ストップ安(1579円)-400円(-20.15%)





9月15日(木)につけた直近の高値3175円から約半値となってしまいました。



21日のPTS取引では、1250円前後で取引されているので、9月の後半3連休前にかたがつくのではないでしょうか。

保有されている方も3連休で一旦リセットできると思います。







16日、20日は—500円でストップ安だったのに、21日もストップ安だったのに、「あれっ、-400円?」と思われた人もいるのではないでしょうか。



勘が鋭いです!







そもそも<ストップ高>・<ストップ安>とは?



『株価の急速な変動は、投資者に投資判断を誤らせ、不測の損害を与える可能性があるため、これを防ぐために取引所では、1日の価格の変動幅を前日の終値または気配値を基準に決定された基準値段から上下一定範囲に制限しています。これを<値幅制限>と呼んでいます。(値幅は下の表をご参照ください)』



この制限値幅の上限まで上がることをストップ高、下限まで下がることをストップ安といいます。

どちらも基準値段から上下約15%~30%となっています。



基準値段 値幅制限 基準値段 値幅制限
100円未満 上下30円 15万円未満 上下30,000円
200円未満 上下50円 20万円未満 上下40,000円
500円未満 上下80円 30万円未満 上下50,000円
700円未満 上下100円 50万円未満 上下70,000円
1,000円未満 上下150円 70万円未満 上下10万円
1,500円未満 上下300円 100万円未満 上下15万円
2,000円未満 上下400円 150万円未満 上下30万円
3,000円未満 上下500円 200万円未満 上下40万円
5,000円未満 上下700円 300万円未満 上下50万円
7,000円未満 上下1,000円 500万円未満 上下70万円
10,000円未満 上下1,500円 700万円未満 上下100万円
15,000円未満 上下3,000円 1,000万円未満 上下150万円
20,000円未満 上下4,000円 1,500万円未満 上下300万円
30,000円未満 上下5,000円 2,000万円未満 上下400万円
50,000円未満 上下7,000円 3,000万円未満 上下500万円
70,000円未満 上下10,000円 5,000万円未満 上下700万円
10万円未満 上下15,000円 5,000万円以上 上下1,000万円




16日(金)は、15日の終値が2979円(2000円以上3000円未満)のため、値幅制限が-500円



20日(火)は、16日の終値が2479円(2000円以上3000円未満)のため、値幅制限が-500円



21日(水)は、20日の終値が1979円(1500円以上2000円未満)のため、値幅制限が-400円となっています。



では、明日22日(木)は、20日の終値が1579円(1500円以上2000円未満)のため、ストップ安は-400円の1179円になるかと言われるとなりません!!





2連続続ストップ安をつけたため値幅制限の拡大が適応されることとなり、ストップ高は+400円のまま変更はないので、ストップ高は1979円ですが、ストップ安は-400円×4倍=-1600円となります。前日の終値が1579円のため、1579円-1600円するとマイナスになるため、ストップ安は1円となります。












<値幅制限の拡大要件>

「上場銘柄が2営業日連続で以下のいずれかに該当した場合、その翌営業日から制限値幅が拡大されます。

ストップ高(安)となり、かつ、ストップ配分も行われず売買高が0株の場合
売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高(安)で売買が成立し、かつ、ストップ高(安)に買(売)呼値の残数がある場合

なお、ストップ高が連続した場合は上限、ストップ安が連続した場合は下限の制限値幅が4倍に拡大されます。」と東証が定めています。



(ちなみに、2020年8月2日までは、まではストップ高(安)が3営業日連続した場合、翌営業日から制限値幅の上限(下限)を2倍に拡大でした。)







最後に、連続ストップ安・高の最長記録を見てみたいと思います。



連続ストップ安の最長記録は、「光通信(9435)」の20営業日(2000年3/31~4/27)です。
株価は78800円→11800円(-82.5%)となりました。

当時は、「ITバブル崩壊の立役者」とも呼ばれていました。
※値幅制限の拡大制度(「3営業日連続した場合、翌日から2倍拡大」)が設けられるきっかけともなりました。

ドリームテクノロジー(4840)(現トライアイズ)の11営業日連続と続きます。


連続ストップ安とつけた直後どうなったかというと・・・



光通信は21日目(4/28)も始値は11,800円のストップ安でしたが、切り返してストップ高になりました。

ドリームテクノロジーも11連続ストップ安で寄り付いた後は、ストップ高で引けています。

完全にマネーゲーム化していました・・・😅。

ダブルスコープも明日以降は乱高下する可能性がありますが、安易な気持ちで手を出さないほうがいいと思います。


連続ストップ高の最長記録は「フィスコ(3807)」の18営業日(2009年2/2~2/26)です。
株価はストップ高当日の初値24円から高値184円まで上昇しました。

バリュークリックジャパン(4757)(17営業日連続)、サイトデザイン、なみはや銀行(16営業日連続)が続きます。

10日以上の連続ストップ高を記録した銘柄は他にも、アィ・ビー・イー(2347)、サイバーファーム(2377)、T&Cメヂカルサイエンス(3832)、アンドール(4640)、トライアイズ(4840)、ゼクス(8913)などがあります。






今回の件で「信用取引は絶対しない」「信用取引は怖い」というったツイートを目にする機会が少なくないです。









《『信用≠悪』とだけは言いたい》



私は、「信用取引はリスクが高いからしない方がいいですよ」というつもりはありません。

もちろん、使い方によってはリスクが高い使い方もできるので、勧めているわけではありません。🙇‍♀



しかし、『信用取引は、しっかりリスクを知って使えばリスクヘッジなどにもなる有効な手段』と私は考えています。

今回の追証など問題になっているのは、利益を優先しすぎたり、流れにのっかってしまい、あまり考えずに信用取引を利用したなど「リスクを軽視したことに問題になっている」と考えています。

※信用取引については後日改めて書くつもりでいます









ここで、私が言いたかったことは、

①「ストップ安・高の値幅制限(金額によって異なること)や制限の拡大(2日ストップで翌日4倍となる)」ということを知って取引していたか?ということです。



知識もなく、勢いや目の前の利益だけを追っかけていては失敗すると思います。

今回のダブルスコープのような値動きをする銘柄に手を出すのは、かなりの経験者(猛者)か投資経験のあまりない人が多いような気がします。



猛者はこういった知識や経験があるため、かなり下値で拾っているか、瞬発的なトレードをされているので、かなりの確率で逃げれていると思います。

もし、逃げれていなくても、割り切ったうえでトレードされていると思います。

もちろん、知ったうえで、そのトレードをしたというのであれば、問題ないと思います。





問題なのは、知識もなく「みんなが買っているから」などの理由で飛びついた投資経験の少ない人だと思います。





②短期的に値が上がった(下がった)のあとの株価がどうなるかという(過去の他の銘柄などを参考にした)情報を持っていたかどうか?



過去の連続ストップ安のデータを見せて、保有している人を不安にするのが目的はありません。



バブルというのはいつかははじけるものだと思います。

特に短期的に上げたものは、下がるスピードも速いです。



米国株指数がそうであるように、ダブルスコープの長期チャートは右肩上がりに上がっていく可能性があります。

しかし、米国の100年間右肩上がりのチャートを見ても、8回の暴落に見舞われているのも事実です。

そして、その暴落で多くの人がふるい落とされたことも事実です。



こういう過去の値動き(情報)があり、割り切ってトレードする人を批判するつもりもありません。



しかし、知らずに勢いに乗っかってしまい取引をした人がいれば、もしこのような情報があれば、選ぶ選択肢も他にあったのではないかと思います。

それでも、覚悟をもって選択したのであれば、かまわないと思っています。



銘柄を選ぶ際は、流行で選ぶのではなく、過去にはこんな事例があったという事実を踏まえて「『過去には最悪これだけ大きく動いた株もある』という認識のもと、もしかしたらこの株もそうなる可能性は0ではない」と思って、インする前に自分の思い描いたシナリオ(利確価格、上放れ放置なら上に跳ねたときしっかり逆指値を入れるなど)と、その逆に動いたときの対処法(ナンピン、損切りなど)を考えてほしいと思います。



自分の思い描いたシナリオをときは問題ないと思いますが、重要なのは、自分の思っているシナリオの逆に走ったときを想定して、対処法を常に頭に入れておきながら、リスク管理を徹底しながらトレードを行ってほしいということです。



今回のダブルスコープで起きてしまったことはどうすることもできませんが、これは今後にも言えることなので、今後別の銘柄をトレードするときも「利益が出るということは、同様の損失が出る可能である」という覚えていてほしいです。そして、ヘッジをかけるなどのリスク管理を行ってトレードしてほしいです。



22日のダブルスコープの値動きにも引き続き注目したいと思います。

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