本日、日経225オプションのSQ日で~す!!

投資

今日はいよいよ日経225オプション取引の10月SQ日になりました。😀

日本時間10月13日21:30頃皆さん大注目の「CPI」が発表があり、『コアCPI前年同月比の上昇率は6.6%、予想6.5%-前月6.3%』と予想以上に強く、発表直後に米国・日本先物ともに大幅下落!!!







ドル火柱状態となり、147円キープという展開になっています。

円安というより、「ドル高止まら〜ん」ってな感じです。😅


米国株は終わり30分でなんとでもしてくるから、日経先物のナイトセッションの終わりでどうなるか分かりませんが、米国ちゃんのインフレはしばらく止まりそうにありません😣。



これを書いている14日2時20分の時点では、ダウ+2.28%、ナスダック+1.47%、日経先物+1.98%になってるし、しかし、めちゃくちゃするな~😅😅😅😅😅


最近の米国株下落を受けて、ツイッターでは、「(中間選挙のある)10月は上昇するんじゃないの?」というワードをよく見かけます。


中間選挙のある・なしに限らず「10月は上昇する」という『アノマリー』がありますが、「10月に入ったら上がる」でのはなく、「10月中旬までは下落し、10月後半から年末に向けて上昇する」というのが正解です。



なので、アノマリー的には、「今日までは下落し、来週から年末に向けて上昇していく」ので、これまでのところ下げているので、今のところあっています。😅😅😅



もちろん、今年もアノマリー通りになるか分かりませんが・・・。





「アノマリー(Anomaly)」とは・・・

語源的には「変則」「例外」「逸脱」などという意味があるのですが、相場においては、「はっきりとした理論的な根拠がある訳ではないが、経験則的にそうなる確率が高い」とされる現象のこと。



今日は、日経225オプションの10月SQ日ということで、今回は『SQ』について少し書きたいと思います。

SQ自体は、先物取引やオプション取引に関わる用語のため、「現物株の取引だけをからSQなんて関係ない、知らなくてもいい」と思っている人もいると思います。

しかし、SQは現物株にも大きく影響を及ぼすため、現物株しか取引しない人でも簡単には理解しておいた方がいいと思います。



ボリュームの関係で、今回は、SQについてのみ簡単に説明します。

「現物にどう影響するか」については、また今度書きます。🙇‍♀




そもそも「SQ」って何?

「いきなり、知らない英語使われてもねぇ」という人も多いと思います😅


『SQ』とは、Special Quotationの略語で、「特別清算指数」と呼ばれます。

現物株を売買する時、買った株はいつまででも保有でき、自分のタイミングで売ることができます。

このため、安いときは売らずくてもっておくことができます。
(↑もちろん、現物の一番のいい面でもありますが、これが「塩漬け」の原因だったりします😅)

しかし、先物取引やオプション取引では、ある期日までに必ず決済しなければいけない「決済期日」が決められています。
※信用取引にも、決済期日があるものがあります。
信用取引の決済期日については、こちらをご覧ください↓



『信用取引について② ~使いかたについて~』
「こ・ん・に・ち・わ~」 「読む人の時間によって、違うだろ!!」(by 錦鯉 渡辺) 冗談はさておき、、、 どこに置くの?😛 って先に進まんな・・・😅 …
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決済期日までに反対の売買を行わないと、決済期日の翌日の価格で強制的に決済されてしまいます。


この決済期日の翌日のことを「SQ日」、決済される価格のことを「SQ値」と呼びます。

つまり、

日本のオプション取引のSQの場合

決済期日が「毎月第2木曜日」で、

決済期日の翌日が、「毎月第2金曜日」となります。




最初に「SQは、先物取引やオプション取引に関わる用語」とありますように、まずは先物取引とオプション取引について少し説明します。




先物取引とは?
「あらかじめ決められた日に決められた価格で売買することを約束する取引」になります。


今、20000円で売られているが自転車があるとします。

今あるお金で足りないので、来月の給料日に自転車を買いたいのですが、それまでに売れてしまうかもしれません。

そこで、「来月の給料が入るので、来月に20000円で購入したい」とお店に予約をします。(お店と「1ヶ月後に自転車を20000円で買う」ので、取り置きしてもらうという契約を結んだことになります)

物価高の影響で、1ケ月後に店頭で21000円で売られていたとします。


しかし、「20000円で購入する」と予約(お店と契約)をしていたので、20000円で購入することができます。
予約していなければ、店頭価格の21000円で買わなければならないところを20000円で買えたので「1000円得」したことになります。

逆に、1ヶ月後になかなか売れないため、1000円値下げして19000円で売られていたとしても、20000円で買うという予約(契約)しているので、20000円で買うことになるので、「1000円損」したことになります。



オプション取引とは?
先物取引と同じく「あらかじめ決められた日に、決められた価格で売買する」取引です。

先物取引と違うのは、購入するかどうかを選ぶことができます。


先物取引は「売買の約束(契約)をする」ので必ず売買しなければならないに対して、

オプション取引は「売買する権利を購入する」ので、自分に不利な場合は権利を放棄することもできます。



今、20000円で売られている自転車があります。

お店に行くと、「20000円で自転車を購入できるクーポン券(有効期限1ヶ月)」が100円で売っていたので、買いました。

この自転車が1ヶ月後に21000円で売られていたとしても、「20000円で自転車を買えるクーポン券」を使うと20000円で買えるので、「1000円得」したことになります。

ここまでは、先物取引と同じです。
(「100円出してクーポン券を買っている」点だけ違います。これは後で出てきます。)

オプション取引では、権利を使うどうかを選ぶことができるため、1ヶ月後に19000円で売っていたときは、「20000円で自転車を買えるクーポン券」使うと、19000円で売っている自転車を20000円出して買うことになる(損をする)ので、権利を放棄(クーポン券を使わない)することができます。

ただし、「クーポン券(権利)」を手に入れるために前もって払った100円は無駄になってしまいます。



上にでてきた「決済期日」のことを、SQ決算日と言い、



先物取引のSQ日は

日本では、3.6.9.12月の第2金曜日です。

米国では、3.6.9.12月の第3金曜になります。

先物取引のSQ日は「3の倍数の月」です



オプション取引のSQ日は

日本では、毎月第2金曜日に行われます。

米国では、毎月第3金曜になります。

SQには「メジャーSQ」と「マイナーSQ」があります。
先物取引のSQ日は3の倍数の月の第2金曜日、

オプション取引のSQ日は毎月の第2金曜日



先物取引とオプション取引のSQ日が重なる3.6.9.12月のことを「メジャーSQ」、

先物取引とオプション取引が重ならない1.2.4.5.7.8.10.11月のことを「マイナーSQ」と呼びます。


米国のメジャーSQについてはこちらをご覧ください↓



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SQ値が決まる日にち(決済期日)は分かったけど、そのSQ値はどうやって決まるの?


SQ値は、「その指標を構成している銘柄のSQ日の始値」によって算出されます。

日経平均先物のSQ値は、日経平均を構成している225銘柄の始値から算出されます。
※日経平均の始値とSQ値は算出方法が少し異なるため、価格がズレることがありますが、「日経平均の始値≒SQ値」と思ってもらって大丈夫です。

現物と先物・オプションの価格差を利用して利益を出す売買手法を「裁定取引」と言い、SQ日付近では、裁定取引や裁定取引に関連する値動きを利用した売買などが行われるため、現物株にも大きな影響が出ます。

今回は「いろいろな思惑があり、通常とは違う値動きをする可能性がある」ということだけ覚えておくだけで大丈夫です。


上で、「10月は株価が上がる」というアノマリーについてかきましたが、もちろん「SQ」に関するアノマリーもいくつかあります。

「メジャーSQの日は日経平均が上がりやすい」


「マイナーSQのある週は日経平均が下がりやすい」


「マイナーSQのある週は日中の値動きが大きくなりやすい」


などなど・・・。

アノマリーを利用した取引も可能です。

アノマリーは、経験則的にそうなる確率が高いだけであって、100%そうなるわけではないので、アノマリー通りにならなかった場合は、損切りが必要です。



〈日経225先物取引の場合〉

 「メジャーSQ(3.6.9.12月)の日は、日経平均が上がりやすい」といアノマリーを利用します。



日経225先物は、基本的には日経平均と同じ値動きをするので、マイナーSQ日の前日や前の週末に、日経先物の「買い(←上がると利益が出る)」います。
そして、SQ日に「売り決済」をすします。

→アノマリー通りに株価が上がっていれば、利益を得ることができます。







今度は、逆に

「マイナーSQ(1.4.5.7.8.10.11月)のある週は日経平均が下がりやすい」というアノマリーを利用します。



マイナーSQ日の前日や前の週末に、日経先物の「空売り(←下がると利益が出る)」します。

そして、SQ日に「買い決済」します。

→アノマリー通りに株価が下がっていれば、利益を得ることができます。





〈日経平均に連動した投資信託の場合〉

「メジャーSQの日は日経平均が上がりやすい」を利用する場合、

SQ日の前日や前の週末に『日経225連動型上場投信(1321)』『日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)』を「買い」、SQ日に「売り決済」します。

→アノマリー通りに株価が上がっていれば、利益を得ることができます。





「マイナーSQのある週は日経平均が下がりやすい」というアノマリーを利用する場合、



マイナーSQ日の先日や、前の週末に『日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)』『日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)

』を「買い」、SQ日に「売り決済」します。

→アノマリー通りに株価が下がっていれば、利益を得ることができます。



『インバース』とは

「逆、反対」という意味で、(原指数)の日々の変動率が一定のマイナスの倍率になるように設計されたもの。「ベア」とも呼ばれる。



今回のケースだと、日経225が下がると利益がでます。


〈現物株取引(信用取引)の場合〉

『日経平均』とは、対象となる225銘柄の株価の平均値から算出していますが、単純にそれぞれの株価を平均している訳ではありません。

算出方法については省略しますが、銘柄ごとに日経平均の値に影響を与える度合いが異なっています。

この度合いのことを「寄与度」と呼びます。





寄与度の高い銘柄の値動きは、寄与度の低い銘柄の値動きよりも日経平均に与える影響が大きくなるため、日経平均の値動きに似てきます。


そのため、日経平均への寄与度が高いファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクなどの現物株を使います。



「月足」 

左:ファーストリテイング 右:日経



「週足」 

左:ファーストリテイング 右:日経



「日足」
左:ファーストリテイング 右:日経


「15分足」
左:ファーストリテイング 右:日経

※上の4枚の写真は全て2022年10月14日の時点でのチャートです

「メジャーSQの日は日経平均が上がりやすい」を利用する場合、

SQ日の前日や前の週末に「買い」、SQ日に「売り決済」します。

→アノマリー通りに株価が上がっていれば、利益を得ることができます。



「マイナーSQのある週は日経平均が下がりやすい」というアノマリーを利用する場合、



マイナーSQ日の先日や、前の週末に「空売り」し、SQ日に「買い決済」します。
→アノマリー通りに株価が下がっていれば、利益を得ることができます。



最後は、SQ日を絡めたトレードの簡単な紹介でしたが、

SQ日が近い日に取引するときは、機関投資家などの大口が、裁定取引やそれに関わる値動きなど利用して利益を得ようと大きな資金を動かすため、「SQ日のある週は相場が荒れやすい」

とだけ覚えておいてください。



そして、予想以上に乱高下することもあるので、荒波に飲まれないように気をつけてください🙇‍♀



では!






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